首取り様2

大輔の声色はどこかホッとしたニュアンスを持っていた。


今までは朝まで首が見つからなかったらどうなるか、誰にもわからなかった。


けれど、これでひとつの実績ができたのだ。


首を取られたままでも体は死なないということもわかった。


「慎也の体を確認してきてもいいか?」


大輔の言葉に佳奈はようやく顔を上げた。


昼間見る首のない体は夜中見るよりもやけに現実的で、生々しいものだった。


だから止めようと思ったのだけれど、そのときにはすでに大輔はリビングを出ていってしまっていた。


リビングを出た大輔はまっすぐに慎也の部屋へ向かった。


「慎也、入るぞ」


ノックをして声をかける。


しかし、当然中から返事はなかった。


ドアレバーに手をかけてそっと力を込める。


ドアは難なく開いて中の様子が伺えた。