首取り様2

「大丈夫か?」


ソファから立ち上がり、近づいていく。


大輔は白い歯をのぞかせて笑い「ちょっと大げさなんだよな、これ」と、自分の包帯を指差してみせた。


「大げさなんかじゃないよ、何針も縫ったんだから」


笑っている大輔をたしなめるように春香が横から言った。


大輔をソファに座らせると、ふぅと大きく息を吐き出す。


「それより、慎也はどうなった?」


一息つく暇もなく、大輔は真剣な表情に戻って明宏へ向けてそう聞いた。


「うん。夢の中の通り、地蔵に首がついてた」


明宏の説明に春香が小さく悲鳴を上げた。


隣に座り佳奈へ視線を送ると、佳奈はただうつむいていてなにも言わなかった。


「そうか……」


「だけど、慎也の心臓はまだ動いてるんだ」


暗い雰囲気を少しでも払拭するためか、明宏の声がワントーン高くなった。


「本当か?」


「うん。さっきみんなで確かめに行った」


「そうか。首を取られたままでも死なないんだな」