「慎也!?」
明宏が驚いて声を上げる。
きつく目を閉じた地蔵の顔は誰がどう見ても慎也その人なのだ。
「慎也、嘘でしょ……」
佳奈は両手を伸ばして地蔵の頬を包み込んだ。
ヒヤリと石の感触が冷たくて身震いする。
『地蔵の首になる』
あの夢で見たとおりのことが起こっている。
朝までに首を見つけることができなかったから……!
「どうすればいいの? これ、どうすれば持って帰ることができるの!?」
地蔵の顔を両手で包み込んだまま佳奈が混乱した声を上げる。
「佳奈やめて、それは持って帰れないよ」
美樹が後ろから佳奈の背中を擦った。
友人からどれだけ優しくされても佳奈は納得しなかった。
だって慎也の顔は今ここにある。
これを持って帰れば、きっと慎也は目を開けてくれるはずだ。
そう信じて疑わなかった。
明宏が驚いて声を上げる。
きつく目を閉じた地蔵の顔は誰がどう見ても慎也その人なのだ。
「慎也、嘘でしょ……」
佳奈は両手を伸ばして地蔵の頬を包み込んだ。
ヒヤリと石の感触が冷たくて身震いする。
『地蔵の首になる』
あの夢で見たとおりのことが起こっている。
朝までに首を見つけることができなかったから……!
「どうすればいいの? これ、どうすれば持って帰ることができるの!?」
地蔵の顔を両手で包み込んだまま佳奈が混乱した声を上げる。
「佳奈やめて、それは持って帰れないよ」
美樹が後ろから佳奈の背中を擦った。
友人からどれだけ優しくされても佳奈は納得しなかった。
だって慎也の顔は今ここにある。
これを持って帰れば、きっと慎也は目を開けてくれるはずだ。
そう信じて疑わなかった。



