首取り様2

「おいおい、俺はまだ大丈夫だって」


そう言って立ち上がろうとして、よろけた。


ここまで歩いてくるだけで精一杯だったに違いない。


傷は深く、出血は止まっていないのだから。


「頼むからおとなしくしていてくれ。すぐに首を見つけてくる。朝になったら病院に行くんだ」


明宏に言われて大輔は大きなため息を吐き出した。


本当はみんなを黒い化け物から守りたい。


慎也の首を見つけ出したいという強い気持ちがあった。


けれど今の自分はみんなの足手まといになってしまうとも、理解していた。


「わかった。絶対に慎也の首を見つけてくれ」


大輔はそう言うと、春香に支えられながら民家の庭へと向かったのだった。