首取り様2

「そんな……」


絶句して、傷だらけの大輔に泣きそうになっている。


「怪我は?」


駆けつけた明宏が聞いた。


「左腕と右足をやられた。だけどちゃんと退治してきたぜ」


大輔はそう言って笑って見せた。


その笑顔は苦しそうだ。


「傷が深いな。よくここまで歩いてきたな」


明宏は自分の上着を大輔の上半身にかけた。


これ以上大輔を連れ回すわけにはいかない。


ここで休ませると判断したのだ。


「春香。大輔と2人で民家の庭に隠れてて」


そう言ったのは佳奈だった。


首を探す人手が少なくなるのは気がかりだけれど、今の状況では致し方ないことだった。


「いいの?」


春香が3人を見つめる。


もちろんだと、3人は同時に頷いた。