「こんなところにあったのか」
大輔が青ざめた顔で押入れの中から明宏の頭部を取り出した。
一瞬、佳奈にはその頭部が目を開けてこちらを睨んでいるように見えた。
『どうしてイケニエを押し付けなかった』と、被弾されているように感じられて視線をそらす。
このまま明宏の頭部を持って帰れば、明日の朝には明宏は目を覚ますことになる。
また冷たい態度を取られるかもしれない。
そう考えて一瞬だけ、このまま頭部を置いて帰ってしまえればいいのにと考えた。
何を考えてるの!?
我に返り、自分の考えに体が震えた。
いくら明宏との関係がギクシャクしてしまっているからと言って、頭部を放置して帰ろうだなんて!
だけど、同じイケニエになった人間になら、そういう行為ができてしまうということなんだ。
仲間割れした後、相手を見捨ててしまうことは簡単だ。
「佳奈、どうしたの?」
春香に声をかけられて視線を向けると、2人はすでに部屋を出ようとしているところだった。
明宏の頭部は大輔が上着にくるんでしっかりと抱きかかえている。
それを見てホッと胸をなでおろしたのだった。
大輔が青ざめた顔で押入れの中から明宏の頭部を取り出した。
一瞬、佳奈にはその頭部が目を開けてこちらを睨んでいるように見えた。
『どうしてイケニエを押し付けなかった』と、被弾されているように感じられて視線をそらす。
このまま明宏の頭部を持って帰れば、明日の朝には明宏は目を覚ますことになる。
また冷たい態度を取られるかもしれない。
そう考えて一瞬だけ、このまま頭部を置いて帰ってしまえればいいのにと考えた。
何を考えてるの!?
我に返り、自分の考えに体が震えた。
いくら明宏との関係がギクシャクしてしまっているからと言って、頭部を放置して帰ろうだなんて!
だけど、同じイケニエになった人間になら、そういう行為ができてしまうということなんだ。
仲間割れした後、相手を見捨ててしまうことは簡単だ。
「佳奈、どうしたの?」
春香に声をかけられて視線を向けると、2人はすでに部屋を出ようとしているところだった。
明宏の頭部は大輔が上着にくるんでしっかりと抱きかかえている。
それを見てホッと胸をなでおろしたのだった。



