佳奈はそんなに気にした様子を見せていない。


やがて足跡が途絶えたのは、昨日春香の首を探したあの空き地だった。


「明宏の首もここにあるってこと?」


「さぁ……。今まで同じ場所に首があることはなかったのにな」


大輔は不信感を持っている表情で空き地の中を確認している。


「でも、今の所化け物もいないみたいだよ?」


春香が後ろから声をかけてきた。


探すのなら今のうちだと言っているのだろう。


佳奈は頷き、3人で空き地へと踏み込んだのだった。