首取り様2

『うん、そうだね。ごめん』


佳奈は手の中でギュッとお守りを握りしめた。


『とりあえず俺たちは地蔵に行ってみるよ。そういう約束だしな』


そう言って大塚たちはお守りを持たずに地蔵へ向かったのだ。


「どうしてそんなことしたんだよ!」


明宏がツバを撒き散らして怒鳴る。


「だって、だってやっぱり無理だよ、誰かを自分たちの犠牲にするなんて!」


「佳奈はそれでいいのか? 慎也がずっとこのままでいいのかよ!?」


明宏が地蔵についた慎也の首を指差す。


その瞬間胸がズキンッと強く傷んだ。


このままでいいわけない。


慎也を助けたいに決まってる!


佳奈は下唇を強く噛み締めた。


また、ジワリと血の味が滲んできて顔をしかめた。


「佳奈がそこまでバカだとは思わなかった」


明宏は吐き捨てるように言ってあるき出す。