首取り様2

「なにするの!?」


咄嗟に奪い返そうと両手を伸ばすけれど、遅かった。


明宏はサイフを開けて中からお守りを取り出していたのだ。


「それっ!」


春香が右手を口に当てて叫ぶ。


「どうしてそれがここにあるんだよ」


大輔も目を見開いている。


佳奈は黙り込んでうつむいてしまった。


「ファミレスから出たあと、なにしてた?」


明宏からの質問にもう逃れられないと観念した。


佳奈は大きく息を吸い込んで、ファミレスから出たあとの行動を説明するしかなかった。


『ごめん。ちょっと先に帰ってて』


昼間、4人でファミレスを後にしたあと、佳奈は春香にそう伝えて1人で道を引き返した。


そして4人の姿が見えない場所まで移動してくると、スマホを取り出したのだ。


汗の滲む手でスマホを操作して電話をかけた。


その相手は大塚たちだ。