首取り様2

☆☆☆

日が暮れ始めた街の中、4人で地蔵へ向かうと地蔵は確かにそこに存在していた。


毎日見ているのと同じ姿で、オレンジ色の夕日を反射している。


「どういうことだよこれ!」


大輔が苛立ったように地面を蹴る。


明宏はそんな大輔に目もくれずに佳奈の前に立った。


「な、なに?」


佳奈は真っ直ぐに明宏の顔を見ることができずに後ずさりをした。


「あのとき、どうして1人で買い物に行った?」


「あ、あのときって?」


「しらばっくれるなよ、3人にお守りを渡した後だ!」


明宏の怒号に佳奈は身をすくめる。


普段怒らない人が怒ると、さすがに迫力が違った。


「別に、意味なんて……」


佳奈が最後まで説明する前に明宏が動いていた。


佳奈のバッグをひったくり、中から財布を取り出す。