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みんなでカレーを作って早めの夕食を終えた4人は大塚たちとの約束場所へと向かった。
昼間落ち合ったあのファミレスだ。
3人はまだ夕飯前だったようで、到着したときにはすでに定食を注文して食べているところだった。
その様子に明宏が一瞬眉を寄せる。
「よぉ」
大輔が片手を上げて挨拶をすると、3人が同時に箸を置いて背筋を伸ばした。
まるで担任教師から咎められたときのような仕草に春香がため息を吐き出す。
「どうだった?」
席に座るなり明宏が質問した。
3人は互いに視線を交わして「なにもなかった」と、大塚が代表して答えた。
「なにもなかった?」
「あぁ。言われたとおりに首無し地蔵に行ってみたけれど、やっぱりなにもなかっ
た」
その言葉に明宏の顔は引きつった。
「そんなはずないだろ。あそこに地蔵があったはずだ」
思わず声が荒くなり、3人が戸惑った様子で明宏を見つめる。
みんなでカレーを作って早めの夕食を終えた4人は大塚たちとの約束場所へと向かった。
昼間落ち合ったあのファミレスだ。
3人はまだ夕飯前だったようで、到着したときにはすでに定食を注文して食べているところだった。
その様子に明宏が一瞬眉を寄せる。
「よぉ」
大輔が片手を上げて挨拶をすると、3人が同時に箸を置いて背筋を伸ばした。
まるで担任教師から咎められたときのような仕草に春香がため息を吐き出す。
「どうだった?」
席に座るなり明宏が質問した。
3人は互いに視線を交わして「なにもなかった」と、大塚が代表して答えた。
「なにもなかった?」
「あぁ。言われたとおりに首無し地蔵に行ってみたけれど、やっぱりなにもなかっ
た」
その言葉に明宏の顔は引きつった。
「そんなはずないだろ。あそこに地蔵があったはずだ」
思わず声が荒くなり、3人が戸惑った様子で明宏を見つめる。