「この家の食べ物も随分いただいちゃったから、帰るときには買っておかないとね」
「本当だな。慎也の両親には世話になりっぱなしだ」
ここを拠点とできたのも、慎也の両親が旅行へでかけていてくれたからだ。
そんな話をしていると玄関の開閉音が聞こえてきた。
リビングに入ってきたのは今日の食材を買い込んできた佳奈だった。
大塚たち3人と別れたあと、佳奈だけ用事があるからと来た道を戻り始めたのだ。
ファミレスに忘れ物でもしたのかと思っていたけれど、買い出しにでかけていたようだ。
両手に大きな袋を抱えている佳奈を見て春香が慌てて駆け寄った。
「買い出しなら手伝ったのに」
そう言いながら袋の中を確認してみると、カレーの材料が入っていた。
「無性にカレーが食べたくなったんだよね。だから買ってきちゃった」
「いいねカレー! 一緒につくろう」
盛り上がる2人を明宏がジッと見つめている。
「どうした?」
大輔にそう聞かれても、明宏は「なんでもない」と、そっけなく答えただけだった。
「本当だな。慎也の両親には世話になりっぱなしだ」
ここを拠点とできたのも、慎也の両親が旅行へでかけていてくれたからだ。
そんな話をしていると玄関の開閉音が聞こえてきた。
リビングに入ってきたのは今日の食材を買い込んできた佳奈だった。
大塚たち3人と別れたあと、佳奈だけ用事があるからと来た道を戻り始めたのだ。
ファミレスに忘れ物でもしたのかと思っていたけれど、買い出しにでかけていたようだ。
両手に大きな袋を抱えている佳奈を見て春香が慌てて駆け寄った。
「買い出しなら手伝ったのに」
そう言いながら袋の中を確認してみると、カレーの材料が入っていた。
「無性にカレーが食べたくなったんだよね。だから買ってきちゃった」
「いいねカレー! 一緒につくろう」
盛り上がる2人を明宏がジッと見つめている。
「どうした?」
大輔にそう聞かれても、明宏は「なんでもない」と、そっけなく答えただけだった。