首取り様2

夢の中で黒い人影に首を切られたとき、すごくリアルで痛くて、苦しくて、怖かった。


それでも慎也たちが必死になって自分の首を探し出してくれたんだ。


そのときのことを思うと、絶対に諦めたくなかった。


「ダメだ。どこにもない!」


左手の民家から出てきた明宏が左右に首を振った。


ついで美樹も集まってきて「なかった」と、残念そうに報告した。


「民家の庭じゃないのかな……」


佳奈は眉間にシワを寄せて考え込んだ。


この辺りは高級住宅地で、庭を探すだけでも結構な時間が必要になる。


もし探し場所を見誤っていたとしたら、朝までに間に合わなくなるかもしれないのだ。


そうなると……。


結果を想像しただけでゾッとして全身が寒くなった。


今まで朝までに首を見つけられなかったことはない。


だから全員がこうして無事でいられているんだ。


首を探すことができなかったらどうなるのか、自分たちはまだわかっていない。