首取り様2

最近のゲームではなんでもできる世界もあるけれど、それでも限界があったり、バグが生じたりする。


自分たちが今いる世界も、それと同じようなものだった。


大きな庭を探し終えた佳奈が道路へ戻ってくると、美樹が隣の家の庭から出てきたところだった。


「どうだった?」


駆け寄って尋ねる佳奈に美樹が左右に首を振る。


ここにも首はなかったみたいだ。


佳奈の中に焦りが生まれてつい空を見上げた。


まだ周囲は暗く、月と星が瞬いている。


大丈夫。


夜明けまでに時間はまだまだある。


落ち着いて探せばきっと慎也の首を見つけることができるはず。


佳奈はグッと握りこぶしを作って自分の首が切られたときのことを思った。