首取り様2

祖母はその頃にはすでに体が弱ってきていたため、遠出をした記憶はなかった。


あの長い石段だってろくに使わずに、寺の後方から自動車で山を登った記憶があった。


佳奈はそのときあの石段を歩いて登りたくて仕方がなかったのだ。


「出てきたぞ」


明宏の言葉に3人が顔を寄せ合ってスマホ画面を確認した。


そこには3つの寺の名前が表示されている。


三福寺。


清山寺。


幸運寺。


どれもお寺としてよくある名前でピンとくるものがなかった。


次にそれぞれの写真を見せてもらった。


3つとも確かに山の中にある寺のようだけれど、長い長い石段があるのは三福寺のみだった。