美樹はベッドの横に膝をついて、大輔に上着をかえした。


そして明宏の頭部を大切ように枕の上に置く。


「これで、いいんだよね?」


美樹の声が歪んで聞こえた。


それだけじゃない。


家の中全体が歪んでいるように見えた。


足元がふらついて立っていることができない。


春香が大輔に手をのばすのが見える。


そして佳奈たち5人は再び意識を手放したのだった。