最後まで油断は禁物だ。
「玄関が開くはずだ」
後から来た慎也がそう言って、玄関を開ける。
たしかに鍵もかけられておらず、なんの抵抗もなく玄関ドアが開いた。
ゲームの中でこの場所が必要なものだからだ。
再び美樹を先頭にして、5人は明宏の家に上がった。
佳奈は初めてこの家を訪れるけれど、とてもキレイで清潔な印象を受けた。
それでも気味の悪さや気持ちの悪さを感じるのは、やっぱりこの空間のせいだろう。
美樹は明宏の頭部を抱きかかえたまま階段を上がり、廊下の奥の部屋へ向かった。
そこには木製のプレートが掲げてあり、ローマ字でAKIHIROと書かれている。
ドアを開けて中へ入ると窓からの月明かりがベッドの上を照らし出していた。
昨日見た春香の光景がありありと思い出されていく。
それと全く同じ様子で明宏の体が横たわっていた。
「そんな……!」
春香がショックを受けた声を上げ、手で口元を覆った。
初めてじゃなくても、この光景には胸が痛む。
見たくなくても視界に入ってくる首元は、やはり鋭利な刃物でキレイに切断されているようだ。
「玄関が開くはずだ」
後から来た慎也がそう言って、玄関を開ける。
たしかに鍵もかけられておらず、なんの抵抗もなく玄関ドアが開いた。
ゲームの中でこの場所が必要なものだからだ。
再び美樹を先頭にして、5人は明宏の家に上がった。
佳奈は初めてこの家を訪れるけれど、とてもキレイで清潔な印象を受けた。
それでも気味の悪さや気持ちの悪さを感じるのは、やっぱりこの空間のせいだろう。
美樹は明宏の頭部を抱きかかえたまま階段を上がり、廊下の奥の部屋へ向かった。
そこには木製のプレートが掲げてあり、ローマ字でAKIHIROと書かれている。
ドアを開けて中へ入ると窓からの月明かりがベッドの上を照らし出していた。
昨日見た春香の光景がありありと思い出されていく。
それと全く同じ様子で明宏の体が横たわっていた。
「そんな……!」
春香がショックを受けた声を上げ、手で口元を覆った。
初めてじゃなくても、この光景には胸が痛む。
見たくなくても視界に入ってくる首元は、やはり鋭利な刃物でキレイに切断されているようだ。