「あれって、もしかして……」
春香が佳奈の隣で立ち止まり、つぶやく。
「後頭じゃない?」
「え?」
春香の言葉に一瞬佳奈の思考は停止した。
人間の、後ろ頭。
そう言われて見れば岩の苔だと思っていた部分が髪の毛のように見えてくる。
佳奈はゴクリとつばを飲み込んで、その岩に近づいた。
一歩近づくごとに鼓動が早くなっていく。
これ以上は近づかないほうがいいと、本能が叫んでいる。
それでも夢の中の佳奈と同じように、今回も足を止めることはなかった。
隣にピッタリと春香がついてきてくれていることも、心強かった。
「おい、どうした?」
急に静かになった佳奈たちに大輔が気がついてスマホを明かりを向けてくる。
その光はすぐに地面へと移動して行った。
「あったのか!」
大輔が叫んで走ってくる。
春香が佳奈の隣で立ち止まり、つぶやく。
「後頭じゃない?」
「え?」
春香の言葉に一瞬佳奈の思考は停止した。
人間の、後ろ頭。
そう言われて見れば岩の苔だと思っていた部分が髪の毛のように見えてくる。
佳奈はゴクリとつばを飲み込んで、その岩に近づいた。
一歩近づくごとに鼓動が早くなっていく。
これ以上は近づかないほうがいいと、本能が叫んでいる。
それでも夢の中の佳奈と同じように、今回も足を止めることはなかった。
隣にピッタリと春香がついてきてくれていることも、心強かった。
「おい、どうした?」
急に静かになった佳奈たちに大輔が気がついてスマホを明かりを向けてくる。
その光はすぐに地面へと移動して行った。
「あったのか!」
大輔が叫んで走ってくる。



