「ここで足跡が途切れてる」


そこはまだ先に道路が続いているなにもない場所だった。


片側に民家、片側が山。


さっきと景色はほとんど変わっていない。


「結局なにもわからないままか」


明宏が悔しそうな声で呟いたのだった。