生ゴミの腐った匂いだ。
真夏の炎天下の中出されたゴミはすぐに腐敗していく。
佳奈は片手で鼻をふさぎ、ゴミ袋の中を覗き込んだ。
中には大量の生ゴミと家庭ごみが入っている。
手を突っ込んで少しかき回して見たけれど、春香の首はないようだった。
もっとも、生首が入れられていればもっともっとヒドイ悪臭が立ち込めているはずだ。
ホッと安堵して、次のゴミ袋に取り掛かる。
こんなことを続けていたら時間がどれだけあっても足りない。
佳奈は結んであるゴミ袋を手に持って重さを確かめ、異様に重たいものだけを確認していくことにした。
確か、人間の頭部はボーリングの玉くらいの重さがあると聞いたことがあった。
「あったか?」
近くの茂みや溝の中をくまなく確認していた慎也が戻ってきて訪ねた。
佳奈は落胆した様子で左右に首をふる。
こんなに頑張っても春香の首は見つけられない。
他のメンバーからもまだ連絡が来ないから、見つけていないはずだ。
ゴミ収集所から出てきた佳奈はスマホで時間を確認した。
真夏の炎天下の中出されたゴミはすぐに腐敗していく。
佳奈は片手で鼻をふさぎ、ゴミ袋の中を覗き込んだ。
中には大量の生ゴミと家庭ごみが入っている。
手を突っ込んで少しかき回して見たけれど、春香の首はないようだった。
もっとも、生首が入れられていればもっともっとヒドイ悪臭が立ち込めているはずだ。
ホッと安堵して、次のゴミ袋に取り掛かる。
こんなことを続けていたら時間がどれだけあっても足りない。
佳奈は結んであるゴミ袋を手に持って重さを確かめ、異様に重たいものだけを確認していくことにした。
確か、人間の頭部はボーリングの玉くらいの重さがあると聞いたことがあった。
「あったか?」
近くの茂みや溝の中をくまなく確認していた慎也が戻ってきて訪ねた。
佳奈は落胆した様子で左右に首をふる。
こんなに頑張っても春香の首は見つけられない。
他のメンバーからもまだ連絡が来ないから、見つけていないはずだ。
ゴミ収集所から出てきた佳奈はスマホで時間を確認した。



