靴下まで真っ赤だ。
「どうしよう、すごい出血」
「大げさなんだよ」
本当に傷は足したことがないような気がしていた。
痛みも今は和らいでいる。
けれど佳奈は慎也の靴下を脱がし、汚れていない方の靴下を傷口に巻きつけた。
傷口はとてもキレイに切られていて、それは春香の首を連想させた。
慎也が言ったとおり傷は浅く、大げさに血が流れたもののすぐに止まった。
ひとまず安心したものの、あんな化け物がいたのでは首を探すどころじゃない。
警察署ではあの黒い化け物が5体も出現したのだ。
「そろそろ行こう」
しばらく休憩してから慎也が立ち上がる。
「でも、ケガが……」
今は血が止まっているけれど、動けがまた出血するかもしれない。
「ボヤボヤしてたら朝になる」
慎也は右足を引きずるようにして佳奈の前を歩いた。
隠れていた路地から広い道路へ戻り、顔だけ出して周囲を確認する。
「どうしよう、すごい出血」
「大げさなんだよ」
本当に傷は足したことがないような気がしていた。
痛みも今は和らいでいる。
けれど佳奈は慎也の靴下を脱がし、汚れていない方の靴下を傷口に巻きつけた。
傷口はとてもキレイに切られていて、それは春香の首を連想させた。
慎也が言ったとおり傷は浅く、大げさに血が流れたもののすぐに止まった。
ひとまず安心したものの、あんな化け物がいたのでは首を探すどころじゃない。
警察署ではあの黒い化け物が5体も出現したのだ。
「そろそろ行こう」
しばらく休憩してから慎也が立ち上がる。
「でも、ケガが……」
今は血が止まっているけれど、動けがまた出血するかもしれない。
「ボヤボヤしてたら朝になる」
慎也は右足を引きずるようにして佳奈の前を歩いた。
隠れていた路地から広い道路へ戻り、顔だけ出して周囲を確認する。



