目が冷めた時、佳奈は自分の心臓をパジャマの上から掴んでいた。
ドクドクと高鳴っている心臓。
全身を濡らす寝汗。
目を開けていてもまだ夢の中にいるような感覚が続いていた。
「生きてる……」
上半身を起こして自分の両手の平を見つめてつぶやく。
佳奈が夢でみたのは自分の首が切断されるまでの様子だった。
それ以降の記憶はなく、気がついたらベッドの上で目を開けていた。
でも、夢の中で首を切られたときの感触は嫌というほどしっかり記憶していた。
動きたいのに動くことができず、眼球だけで首のない5人を見たこと。
そしてその1人に首を切られたこと。
自然と右手が首筋に触れる。
ちゃんと頭部はそこにくっついているのに、確認せずにはいられなかった。
しばらくそのままの状態え動けずにいると、枕元に置いてあったスマホが震えた。
そのバイブ音にビクリと体をはねさせて、佳奈はスマホを確認した。
珍しく慎也からの着信だ。
佳奈はカラカラに乾いている唇を舌で舐めてから電話に出た。
ドクドクと高鳴っている心臓。
全身を濡らす寝汗。
目を開けていてもまだ夢の中にいるような感覚が続いていた。
「生きてる……」
上半身を起こして自分の両手の平を見つめてつぶやく。
佳奈が夢でみたのは自分の首が切断されるまでの様子だった。
それ以降の記憶はなく、気がついたらベッドの上で目を開けていた。
でも、夢の中で首を切られたときの感触は嫌というほどしっかり記憶していた。
動きたいのに動くことができず、眼球だけで首のない5人を見たこと。
そしてその1人に首を切られたこと。
自然と右手が首筋に触れる。
ちゃんと頭部はそこにくっついているのに、確認せずにはいられなかった。
しばらくそのままの状態え動けずにいると、枕元に置いてあったスマホが震えた。
そのバイブ音にビクリと体をはねさせて、佳奈はスマホを確認した。
珍しく慎也からの着信だ。
佳奈はカラカラに乾いている唇を舌で舐めてから電話に出た。