さすが、明宏だ。
単純な慎也の行動なんてすべてお見通しだった。
「サンキューな」
慎也は大輔と明宏へ向けて言った。
2人がいなければ今ごろ自分の首はなくなっていただろう。
地面に伸びている黒い化け物をそのままに、慎也は三叉路に向き直った。
「ここで足跡は途切れてる。どっちにけばいいかわからないんだ」
「それなら手分けをして探そうよ」
そう言ってくれたのは美樹だった。
小ぶりなナイフを持つては小刻みに震えていて、顔色は悪い。
けれどなにかしなければと考えて持ってきたのだろう。
「俺は1人で行く。春香と大輔は真っ直ぐ。美樹と明宏は左手を探してほしい」
慎也が言うと4人は同時に頷いた。
「黒い化け物は取った首を守るためにいるんだと思う。ここから先は出現率も高くなる」
明宏が冷静な声で言った。
「そうか。本当に1人で大丈夫か?」
大輔が慎也を心配している。
ついさっき殺されそうになったばかりなのに、慎也は大げさなほどに頷いてみせた。
単純な慎也の行動なんてすべてお見通しだった。
「サンキューな」
慎也は大輔と明宏へ向けて言った。
2人がいなければ今ごろ自分の首はなくなっていただろう。
地面に伸びている黒い化け物をそのままに、慎也は三叉路に向き直った。
「ここで足跡は途切れてる。どっちにけばいいかわからないんだ」
「それなら手分けをして探そうよ」
そう言ってくれたのは美樹だった。
小ぶりなナイフを持つては小刻みに震えていて、顔色は悪い。
けれどなにかしなければと考えて持ってきたのだろう。
「俺は1人で行く。春香と大輔は真っ直ぐ。美樹と明宏は左手を探してほしい」
慎也が言うと4人は同時に頷いた。
「黒い化け物は取った首を守るためにいるんだと思う。ここから先は出現率も高くなる」
明宏が冷静な声で言った。
「そうか。本当に1人で大丈夫か?」
大輔が慎也を心配している。
ついさっき殺されそうになったばかりなのに、慎也は大げさなほどに頷いてみせた。



