「理由は簡単よ…桜はね君たち…海に追い出されてこの街から出ようとしたことは知ってるわよね」

「あぁ、手紙にこの街から出ますって書いてあった」

「そこまではまだ良かったの…街から出ようとした桜は……桜は…」

「小実さん無理しなくて大丈夫ですよ…私が話します」

「そのあとね、桜は…車に引かれそうだった子供を助けたの…その子の代わりに桜は…引かれてしまったの」

「はぁ?」

桜が車に引かれていた…

「でも引かれただけで記憶がなくなるか?」

「そこが問題」