吉良くんの弱愛なところ。



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「で、好きなの? 吉良のこと」



放課後。

約束のとおり琳果に連れられて最近できたおしゃれなカフェへやってきた。


店内はポップなピンクの壁色が特徴的な可愛い雰囲気があり、女子高校生が多い印象を受ける。


入ってすぐに狙いのパンケーキを注文し、届いてぱくりとひとくち頬張って。


ふわふわで、優しく甘い風味のそれに目を見開いて。

美味しいねと言い合ったところで、すぐに琳果が冒頭のようにぶっ込んできた。



ちょうどグラスに入ったお水を飲んでいたところだったので、ゴフッと吹き出しそうになる。


突然、吉良くんの名前が出てくるんだもの。

びっくりして、残りのせっかくのパンケーキの味がなくなりそうだ。


慌てて心を落ち着かせ、グラスを机に置いてから口を開いた。