吉良くんの弱愛なところ。




「なっちゃん先生いますかぁー」



職員室のドアを、ノック3回。


がらっと開けて、呼んだのは担任の名辻(なつじ)先生ことなっちゃん先生。





「おー、枢木が日直ちゃんとやってんの初めて見た」




なっちゃん先生は、新任の若い先生。

年齢が近いし話しやすいしで、みんなに慕われていて愛称で呼ばれているのだ。




そんな先生に、珍しそうに見られて、ぷくっと頰を膨らませる。


ははっと軽快に笑いながらなっちゃん先生は、わたしから日誌を受け取った。



パラパラとページを送り、わたしが書いたところを見る。



「……おまえ、なめてんの?」




どでかく書かれた『日常でした!^^ by くるるぎ!』にさすがの先生も目が笑ってない。