「おっ…お姫様なんて……
私なんか
教室の地縛霊って言われてるのに……」
「誰がそんなことを言うの?」
琉衣くんの質問に、私は視線を泳がした。
あることをごまかしたくて。
だって目の前に
私をいじめる張本人たちが
気まずそうにうつむいているから。
「うちら、先にバス乗ってるね~」
「小雪ちゃん、またあとでね~」
いづらくなったのか
女子6人は私たちの前から
逃げるように去ってちゃった。
私の前には、琉衣くんだけ。
ニコニコ笑顔を私に向ける、琉衣くんだけ。
この、二人だけという空気が
私の心臓をドギマギさせる。



