・ ・ ✳︎ 体育の時間。 私はいつものように端っこに腰を下ろす。 もともと休みがちだったのが功を奏して、 病気のことを学校に伝えなくとも、 当たり前に 体育を休むことができる状況が出来上がっていた。 「男子のバスケなんて見応えあるよね〜」 同じく隣で体育見学の常習犯の美咲、通称ミサは、 ウキウキして体育を見物していた。 「うん…?」 疑問系で答える私に、 納得がいかなさそうなミサは問いただす。