「ハァ、ハァッ、ハァ…」 誰もいないクリスマスの街を、 私は必死に逃げていた。 あの日と同じ、 クリスマス一色の幸せに輝いた街。 可愛いサンタさんのコスプレをした女の子や、 幸せそうなカップルを抜け、 ただ、必死に"死"への道を逃げていた。 通り過ぎる人々は、 泣きながら走る、この街の色から完全に浮く私を、 何事だと驚いた様子で見つめていた。 カゾクには除け者にされ、 誰からの愛も受け取らないまま成長してきた私には、 生きること自体が辛かった。