「え?! 冬夜くんと別れたの?」


次の日、学校で里奈ちゃんに冬夜くんと別れたことを打ち明けた。


「うん......」


「どうして......」


れんげちゃんに全てを話した。


冬夜くんのご両親に会ったこと、冬夜くんには政略結婚の相手がいたこと。


時折、涙声になりながら、ゆっくり。


れんげちゃんは、嫌な顔ひとつせずに聞いてくれた。


「これで、いいの。私のせいで冬夜くんが傷つくなんてやだ」


そう言うと、れんげちゃんは悲しそうな表情を浮かべた。


「でも、冬夜くんの気持ちは?」


「......わかんない。でも、言っちゃったの」


ふっと昨日のことを思い出す。


「嫌いって、言っちゃった......」


「そんな......」


「じゃあ、俺の事、見てくれない?」