ヨルガオ-午前0時の逃避行-


「で、でもね!めちゃくちゃいい人なの。同い年なんだけど、とても明るくて楽しい人で。だから今度、光莉にもちゃんと紹介したい。全然怖い人じゃないから」


たぶん澄ちゃんの言っていることは、私を安心させるためだけの偽りの言葉──じゃないと思う。


彼の隣で笑っている澄ちゃんを見たら、ちゃんと澄ちゃんを幸せにできる人なんだって信じられる。

けど、暴走族って……。


集団でバイクを乗り回す人たちだよね?



……バイクか。


「なんて名前なの?」

柊哉(しゅうや)って言うんだけど」

「……わかった。じゃあ今度紹介して」

「いいの?やった!」


少し前の私だったら、乗り気になれなかった。


でも……。

ふと、ある人の顔が浮かんだ。