ヨルガオ-午前0時の逃避行-


いつも不意なんだもん。

クールな表情を、たまに不意に崩す。


困ったり心配したり。

いろいろな表情をもっと見せてほしいけど、笑顔はダメ。


由良くんの笑顔だけは私をおかしくさせる。


このままハマってしまったら、私が私でいられなくなるような……


一種の恐ろしささえ覚える。


だから誤魔化すようにふざけてみたけど、いきなり茶番劇が始まったような奇怪な言動だった。すでに異常。


深みにハマってはいけない由良くんの笑顔が……でも私は好きなんだ。