「ごめん。自分勝手して、みんなを振り回して」


ようやく、柊哉くんや澪さん、空中楼閣のみんなに由良くんを会わせてあげることができた。


由良くんは、1つのけじめなのか、みんなに頭を下げて謝った。


「由良さん、頭上げてください」

「そうですよ!好き勝手するのが空中楼閣でしょ」

「でも、戻ってきてくれてよかった」


たとえ総長だったとしても、謝れる由良くんを私はかっこいいと思う。

そんな由良くんを、みんなは笑顔で出迎えてくれた。


「空中楼閣、復活っすか⁉」

「解散しても好き勝手やってたんだろ?今まで通りでいいよ」

「んじゃ、好き勝手やらしてもらいます。もちろん、総長は由良さんで!」


空中楼閣の復活に沸く男子たち。

楽しそうな彼らを、私と澄ちゃんは傍らから見守る。