中学生になってからも俺たちの関係は変わらず。


むしろ、学校をサボったり他校の奴らと喧嘩をしたり、悪いこともするようになって。

思い返せば、道を外したのはその頃だ。


一度、マジでやばい連中と喧嘩になってボコボコにされた。


「少しは懲りよう」


と杏樹は笑っていたけど、奴が懲りることはなかった。


そもそもお前が片っ端から喧嘩を買うからこうなってるんだけどな。


それでも俺は、杏樹から離れたいと思ったことはなくて。


今にして思えば、いつだって崖の上に立っているような生き方をしている杏樹を放っておけなかったんだと思う。