翌月曜日。

まるで私の心を映しているかのようなどんより曇り空。


灰青色の空は午前から続き、午後になるといつもより早く辺りを暗くした。


いつ雨を落とすかわからない空を、隣で同じように見上げた澄ちゃんが呟く。


「降らないといいね」

「そうだね」


答えて、私たちは歩き出す。


校舎から校門、校門を出て駅方面へ。



部活がない生徒の下校時間をとうに越したせいか、通学路に生徒の姿はなく、車の通りもない静かな帰り道。


昨日から梅雨入りして、地面は1日降り続いた雨を溜めている。


今日も予報は雨だったけど、天気はなんとか曇りを保っているといった感じだ。



「あたしは柊哉の味方だから、なんとか2人を会わせてあげたいんだけど」


澄ちゃんが、校舎を出る前にしていた話の続きを始めた。