「いや。……けど好きだった」「…………優愛! 入れよ」
『いや。……』の先は、純さんの声に掻き消され聞こえずにいた。
「俺は絶対別れねー。……入れよっ!」
私は、凄まじい威嚇射撃のような目に凍りつくが、藤井君の陽だまりのような温かい笑みと頷きに、スッと安心感に満たされた。その優しい瞳の中で強く眩しい光を放ち、大丈夫、俺がいるよ……そう伝えているように感じられた。そして私に歩み寄ると、両肩を押して門扉まで守るように連れて行ってくれた。
「……今日は本当にありがとう」
心を込めてお礼を伝えると、限りなく優しい微笑みを返され、ハートがキュンとしなる。
「大丈夫だよ。お休み」
「お休みなさい。……ごめんなさい。……さよなら」
やっと純さんにさよならを告げた。私は、瞬時に歪む世界を懸命に走り抜けた。必死に鞄から鍵を出して震える手で扉を開き、背を向けたまま閉じた。
……最低最悪! 誰かの前で、ましてや藤井君の前で言いたくなかった。でももう限界!
もう決して揺らぎはしない。この鉛のように硬く重たい意思を伝えたくて、最後に必死に別れを告げていた。
『いや。……』の先は、純さんの声に掻き消され聞こえずにいた。
「俺は絶対別れねー。……入れよっ!」
私は、凄まじい威嚇射撃のような目に凍りつくが、藤井君の陽だまりのような温かい笑みと頷きに、スッと安心感に満たされた。その優しい瞳の中で強く眩しい光を放ち、大丈夫、俺がいるよ……そう伝えているように感じられた。そして私に歩み寄ると、両肩を押して門扉まで守るように連れて行ってくれた。
「……今日は本当にありがとう」
心を込めてお礼を伝えると、限りなく優しい微笑みを返され、ハートがキュンとしなる。
「大丈夫だよ。お休み」
「お休みなさい。……ごめんなさい。……さよなら」
やっと純さんにさよならを告げた。私は、瞬時に歪む世界を懸命に走り抜けた。必死に鞄から鍵を出して震える手で扉を開き、背を向けたまま閉じた。
……最低最悪! 誰かの前で、ましてや藤井君の前で言いたくなかった。でももう限界!
もう決して揺らぎはしない。この鉛のように硬く重たい意思を伝えたくて、最後に必死に別れを告げていた。



