君が笑う空の下。



「そろそろ行く?」

岩瀬が言っているのはクラスのお別れ会の事で


「行かない!」

冷やかされる事間違いない私は、もちろん行きたくないと返事をする。


「二人きりがいーの?」

「違う!」

「またまた強がっちゃって」

「だから、違うってば!」

「俺は二人きりがいーけど」


なんて笑顔を見せる岩瀬に、騙されてるような気もするけれど。



この柔らかい空の下で、二人でいつまでも笑っていられるように。



「…………私も」



いつまでも、君を好きでいるよ――。







-Fin-