輝一「おお、やっと自由に!」

私「手土産として玉手箱を持たされて解放された浦島太郎なんだけど、あまりにも時間が経ち過ぎていて、変わり果てた自分のことを知っている人は誰もいなかった。それに絶望した浦島太郎は玉手箱を開ける」

沙月「おじいさんになっちゃったの?」

私「ううん、中に入っていたのはキセルだった。それを吸った浦島太郎は再び幻覚を見て崖から足を滑らせ、海に落ちて死んでしまう。これが本当の浦島太郎のお話」

輝一「怖すぎる……」

沙月「現代版では竜宮城で楽しい時間を過ごしていたのに、実際は監禁されていたなんて……」

私「まあ、大人向けのお話だったから、麻薬とか夜の街が登場したんだろうね。他にもお亀が浦島太郎を薬漬けにして殺してしまうっていう復讐するパターンのお話もあるよ!」

沙月「どっちにしても、怖い話であることに変わりはないよ」