始まりは保健室

「でさ~、その時岡本がさ…」
帰り道、隣を歩く悠真が楽しそうに話しているが内容がちっとも頭に入ってこない。
「へ~」
適当に相槌をうっていると、突然悠真の顔が目の前に現れ、思わず立ち止まった。
「な、なに!?どうしたの?」
「いや。なんか今日の和奈、いつもと違うっていうか、上の空な気がして」
「そんなことないよ」
「そうか?顔、赤いけど。熱でもあるんじゃないか」
そう言って悠真は和奈のおでこに手を当て自分の体温と比べている。
心配してくれるのはありがたいが、お昼に陽から聞いた話のせいで変に意識してしまう。