千景side




「さっき見た〜?」


「見たよ!あの4人でしょ!」


「そうそう!1の2の顔面強いメンツね」


「追いかけっこしてたよ可愛い〜」




朝から何かをしているとすぐ噂になる
そんな1の2の顔面強いメンツ4人は
僕の友達です



なんて、心の中では言えるけど
直接言える訳はなく静かに歩く



もう4人は登校してるんだ
僕も明日はもっと早く来ようかな
そしたら会えるかもしれない



ドンッ




下を向いていて人がいたのに気付かなかった


「ちっ、何だよ地蔵かよ」


千景『...あっ...すみません...』




僕を無視してスタスタと歩いていく相手に
もう一度頭を下げた



少し浮かれすぎていた



あんなに凄い4人と友達になって
舞い上がっていたけど僕はただの地蔵
それを忘れてはいけない