しおり「じゃ、私達先購買行ってるから!」


遥輝「陽葵も終わったら購買来て」


陽葵「わかった!!」


丈翔「ん」


そう言って丈翔はグーで手を出してきた


笑ってグータッチで返す



何か頑張る時に丈翔はいつも
グータッチをする



今のは応援の意味ってとって良いのかな笑




背中を押されたように
重かった足は軽くなり早く皆と合流したくて
急いで中庭に向かう




中庭にはもう朝の先輩がいた




「陽葵ちゃん、もうわかってると思うけど
ちゃんと聞いて欲しい」



黙って頷く



「陽葵ちゃんの事が好きです
俺と付き合ってください」




陽葵「気持ちは嬉しいです
でも気持ちに応えられないです
ごめんなさい」




頭を下げると先輩が軽く笑った




「顔を上げて笑
そんなにちゃんと断られるともう何も言えないよ
ありがとう、聞いてくれて」



陽葵「いえ!こちらこそありがとうございます」



「うん、じゃあ、彼のとこに行ってあげな」



陽葵「え?」