陽葵「何言ってんのさ笑
ここはもう私たち5人の逃げ場!でしょ?」


千景『5人って...?』


陽葵「私、しおり、丈翔、遥輝
それと、千景だよ」


千景『僕もいいんでしょうか...』


いつも千景は自分を謙った様に言う
もう少し自信を持って欲しい


陽葵「私が良いって言ってるのに
千景はだめだと思うの?」


ずっと下を向いている千景に
合わせるように私もしゃがんで目を合わせる



陽葵「これからは何も気にせずに
自分が逃げたいとか疲れたとか
そういう時入っていいんだよ」



パッと千景の手を取り
重たいドアを開ける



ギィィィィィィィ





陽葵「千景、先に入って」


優しく背中を押す



ゆっくり恐る恐る足を踏み入れる千景は
振り返って私を見る



千景『陽葵さん、ありがとう』



少し泣きそうな顔でコッチを見るから
私は満面の笑顔でかえす



陽葵「3人は今購買行ってるから
遅れてくるはず!」


2人でお弁当を開きながら話す



千景『僕購買行ったこと無いです』


陽葵「え〜!勿体ない!
今度みんなで行こう!」



千景『え!良いんですか?』



陽葵「もちろんだよ!」