泣き止む様子もない千景を
ただひたすら横で見守っていた





陽葵「落ち着いた?」


千景『うん、』


陽葵「何だか、初めて会った日を思い出すね」


千景『そうだね』






あの頃、こんな未来が来ること想像できたかな?
まあ、できるわけもないか
つい昨日までの私ですら出来てなかったんだし





千景『ねえ、陽葵さん』


陽葵「ん?」


千景『改めて言わせてください』




スっと立ち上がる千景につられて私も立ち上がる




陽葵「はい」


千景『僕と、付き合ってください』


陽葵「もちろん!」




そのままどちらからともなく抱き合う







恋って楽しくないなんて思ってたのが嘘みたい
今は幸せ、そしてそれが全てだ