千景『この前、丈翔君に言われたんだ
好きな人には笑ってて欲しいって
だから、僕はもう逃げない』




真っ直ぐな目が私を捉えていた





千景『陽葵さん、大好きです』


陽葵「私も、千景が大好きだよ」





涙をぬぐいながら必死に言葉を伝える
すると、崩れ落ちるように倒れ込んだ千景





千景『…え?
陽葵さん、丈翔君と付き合ってるんじゃ…』





自分より相手が感情的になっていると
落ち着くっていうのは本当みたいで
私もすっかり落ち着いてしまう






陽葵「丈翔とは付き合ってないよ
丈翔に告白された時から千景の事がもう好きだった」





私の言葉に静かに涙を流す千景






千景『僕、もう…ふられると…思って…』


陽葵「千景、泣きすぎだよ笑」


千景『だって…だって…』