追い詰められた子犬みたいだ笑




丈翔「何で避けてんの?」


千景『僕、陽葵さんも丈翔君も同じくらい好きなんだ』


丈翔「うん?」


千景『隠さなくていいよ
僕、聞いちゃったんだ』


丈翔「何を?」


千景『体育祭の日、丈翔君と陽葵さんが話してるの』









あれを聞いてどうして避けるようになったかは知らないけど俺が原因なのは間違いない









丈翔「俺さ、好きな人には笑ってて欲しいんだよ」


千景『うん?』


丈翔「だいたい、俺は陽葵とは違ってみんなに優しいわけじゃないから好きな人だけ笑ってりゃそれでいい」


千景『うん』


丈翔「俺が好きなのは陽葵、遥輝、しおり、それと千景」


千景『…うん』


丈翔「最近の千景はちゃんと笑ってないじゃん」







グズグズと言いながら泣いてる千景の頭を雑に撫でる








千景『僕も丈翔君が大好き!!』


丈翔「知ってる笑」









陽葵が笑っていればいい
その傍で支えられるのが俺なら尚いいと思ってた
けど、俺じゃなくても千景なら良いかなって
本気で思ってる自分がいるんだ