地蔵くん、笑って、歌って、恋して!



丈翔「目、覚めたか」




いつも通りの口調に戻る丈翔




陽葵「うん」


丈翔「先生外いるから呼んでくる」


陽葵「待って」





走って逃げようとする丈翔の腕を掴む
まだ、涙の跡が残ってる






陽葵「どうして泣いてたの?」


丈翔「泣いてねえよ笑」


陽葵「なんで嘘つくの?」


丈翔「嘘なんかついてねえよ」


陽葵「丈翔は嘘が下手だから分かるよ
丈翔が言ってくれるまで手放さないからね」


丈翔「もう元気じゃねえか笑」


陽葵「うん、元気だよ」


丈翔「良かった」






そう言って丈翔は静かに私を抱きしめた
何だか、いつもと違う雰囲気に動揺してしまう




ドキッドキッドキッ






心臓の音が聞こえる
私の…じゃない、丈翔のだ






夕日で赤くなる保健室
静かな空間で心臓の音だけが響く