「どういう意味?」

「いやさ、
こんな事言うのはなんだけど、イオはムッツリだし、なのに照れ屋だし……」

「ちょっ…兄ちゃん!」


珍しく焦る伊織くん

その姿に思わず笑みが漏れる


「ふふ…そんなんですか覚えておきます」

「うわ、可愛い、やばい俺も惚れる」

「ふざけんな」


「あはー、冗談……多分」


郁さんは再び私の頭の上にぽんと手のひらをのっけると部屋を出て行った


「チッ…」

伊織くんはというと舌打ちしながら郁さんの触れた私の頭をしきりに撫でてきた


「ふふ…伊織くん可愛い」