【短】キミと初恋。~幼馴染みのままじゃイヤ~

◇◇◇


「ねえ聞いた?東雲さん、雨宮くんと付き合ってるんだって!」

「私、二人で一緒に帰ってるとこ見た」

「最近教室によく来るの、そのせいだったのか」


私の近くで、1つの女子グループがそんな話をしていた。


思わずお弁当を食べていた手が止まる。


意識を別のところに向けて聞かないようにしても、どうしても会話が耳に入ってきてしまう。


「やっぱお似合いだよねー。東雲さん可愛いし」

「それなー」

「でも私的には、雨宮くんは宮川さんと付き合ってるのかと思ってたー」


自分の名前が出てきて、ビクリと肩がはねる。


「うーん、あそこは仲良いけど、幼馴染みって感じだよね」

「うん。宮川さんは分かんないけど、雨宮くんは普通に友達としか見てなさそー」

「ねえ、聞こえるって…」



───はい、がっつり聞こえてます。



声を潜めてクスクスと笑う声に、心の中で思いきりツッコミをいれる。