こーくんもただの男で、私をもてあそぶタイプだったのかとショックを受けていた

ずっと相談に乗ってくれてたゆきにも
もちろんこーくんとのことを話していた

意外にもゆきは
「たつき君は絶対あーちゃんのとこに戻ってくるから好きなら絶対待っとくべきやで!
今は辛いかもしれへんけど、絶対に戻ってくる。信じて待っとき」
と言ってくれた

私はゆきの根拠の無いその話を信じることが
出来なかった
なんでゆきがそんなこと言えるのかもわからなかったし
何年待てば付き合えるのか、付き合ってもまた浮気相手の可能性の方が高い

そんな人は別の人で忘れた方が
早いんじゃないか と私は思っていた

そんなある日こーくんと遊んでいると急に

「今から関空行こう!」

と言い出して関空に飛行機を見に行った
こーくんは飛行機が大好きで飛行機の専門学校に通っていた

関空の展望台に初めて行き
もう夜も遅かったので誰もいない展望台は
すごくロマンチックで素敵だった

そこでこーくんに告白された
そんなロマンチックなことを平気でできちゃうタイプなのがこーくんのいい所

だけど私にはたつき君という忘れられない存在がいる
こんな気持ちでは付き合えないと断った

でも、こーくんはそれでもいい
その人を忘れられる日が来るかもしれないし
もしその人と戻るならそれはそれで諦めるしかない
と理解してくれた

こーくんのその優しさに私は負けた