ごめんねFingers crossed

高校への通学路を、
あの頃の思い出を話しながら歩く。

-あの頃私はこう思ってた。-
僕は君のことを分かったつもりでいたけれど、僕が思っていたものとは少し違う思い出がある。
こうやって話すのもいつぶりだろう。


しばらく高校の前で話し込んで、寒くなってきたのでまた駅への帰路を辿る。



駅が見えてきて、僕は君からの電話の後に思ったことを、
君に話した。

「そうだね、そうだね」って時々クスッとしながら、まとまらない僕の話を聞いてくれた。



だけど、僕が言った好きには君は返してくれなかった。

ああ、そういうことなんだ。


改札の前、僕は少し用があるからって、
一人で残った。

去り際、君を呼び止めて、
「僕は君の幸せをずっと祈ってるから」って、我ながら臭いセリフだったけど。



…高校生の僕なら、こんな時どうしてたのかな。

がむしゃらに、
なんて考えても無駄か。僕は僕、今の僕は今の僕なんだから。



一駅分、歩いてみようかな。

君との日々を思い出しながら歩こう。